梅雨だけではない!? 8月・9月も気を付けたい『多湿』対策・食養生
何かカラダが重だるい… 汗をかいてもスッキリしない… それは『湿度』の仕業かも
もはや湿度は梅雨だけのものではない… カラッとしない夏。
近年では、6月~9月頃の平均湿度が70%~80%… 私たちのカラダも湿度が74%を超えてくると不快に感じるといわれています。
この高い湿度では、気血のめぐりが滞りやすく『湿』の影響により【脾胃】=消化・分解・吸収機能の低下、余分な水分の停滞 などで調子を崩してしまうので
◎水分コントロール作用のある食材 や 胃腸を冷やさないこと(温かいものを飲食する) を 心掛けましょう。
気持ちもカラダも モヤッとしがちな『多湿』の季節。 素材のうまみや旬のものを上手に組み合わせて
ココロもカラダも喜ぶ食材・食事で 楽しく健やかに夏を乗り切りましょう!
夏バテ・熱中症・水分バテ 予防に
◎体内にこもった熱を冷ます
【苦味】ゴーヤ・ピーマン・セロリ・みょうが・アスパラガス・緑茶 など
【酸味】レモン・シークワーサー・梅干し・酢を使ったもの(酢の物や甘酢たれ)など
◎水分代謝を調える(摂りすぎて冷えないよう注意)
きゅうり・トマト・なす・冬瓜・ズッキーニ・あずき・スイカ・キウイ などの 夏野菜や果物
◎自律神経を整える
しそ・しょうが・みょうが・ねぎ・ハッカ などの 薬味食材
Pick Up! 脾の働きとは?
※東洋医学では 消化・分解・吸収 機能を主ります。
◎五臓における脾の働きには主に3つ。
①『運化(うんか)作用』…… 飲食物を運び、消化する。 食べ物から【気血】を作り、全身に配ります。
②『昇清(しょうせい)作用』 …… 内臓が下垂しないよう引き上げる。【気血】を効率良く心や肺へ送る。
③『統血(とうけつ)作用』 …… 血の流れをコントロールする。 血が外へもれたり出過ぎないよう管理。
また、脾は『意思』・『思考』にも関与します。(思い悩んだり考え過ぎると、食欲って低下しますでしょ?)
脾の不調で起こる症状
食用低下(不振)・むくみ・やせる・だるさや易疲労感・胃の膨満感・胃下垂
食後の眠気・脱肛・内出血しやすい・月経過多・思い考えすぎる など
暑さから命を守るために、ある程度 体内・体外の熱こもり対策として、「冷たい飲食・常時エアコン利用」などは必要ですが
だからこそ 1日のどこかで 温かい汁物やお茶を入れてあげることで、お腹が温まりカラダも楽になりますよ。
近日中に【脾を労わるあったかレシピ】も紹介したいと思います。