一日一杯の温かいお茶で カラダの内側からも健やかに!

~ 日本古来の自然の恵みと知恵 身近な健康茶 ~

9月も後半を過ぎましたが 日中はまだまだ残暑も厳しく、、
皆様 お変わりありませんか?

 さて 今回は「お茶」のお話です。
当院では、定期的な鍼灸のケアと併せて日常でも取り入れやすいご自宅でのケアの一つとして、年間を通して「温かいお茶」をお飲みいただくようおすすめしています。
 施術の中で、皆様のお話を伺ってみますと意外にも
      「湯を沸かしお茶を淹れて飲む習慣がない」「家に急須や湯のみがない」
といったお声も多く聞かれます。
 確かに… ペットボトルの普及により、冷たい・常温どちらも手軽に飲むことができるようになり、わざわざお湯出しする必要もないのかな…とも思います。

 東洋医学の養生の基本には「温補 おんぽ」という考え方があり、
これには「冷えた身体を内外から温め、不足を補う」という意味があります。
漢方茶や薬膳料理に冷たいものがないのは、その理由があるからなんですね。
 日本にも古来より地域や気候に併せて、自然の恵みや知恵がつまった健康茶が多く受け継がれています。
何かと忙しない日常・毎日だからこそ、一杯の温かいお茶でカラダもココロもほっとひと息ついて欲しい。 いくつかご紹介いたします、ご参考になれば幸いです。

● あずき茶 ●
 むくみの解消・体内の余分な湿熱を冷まし、水分代謝や吸収をコントロールしてくれます
【おすすめpoint】
 脂質が少なく 不足しがちな「ビタミンB群・鉄分・亜鉛」などのミネラルも補給できる
 二日酔いにもいいので、お酒の後の水分補給にも最適です!

● 黒豆茶 ●
 高い抗酸化力と血流・冷え症の改善や美肌・骨の強化に
【おすすめpoint】
 同じ豆類のあずきと似たような栄養素を含みますが、黒豆は大豆の仲間なので
 脂質は多め アントシアニン・イソフラボン・サポニンが豊富に含まれます。

●よもぎ茶●
 和製ハーブの女王! 薬理効果バツグンの万能草
 抗酸化作用・抗炎症作用・解毒排出・浄血造血・冷え症や便通改善に
【おすすめpoint】
 湯にも傷にもお灸でも… 飲んでも食べても全てヨシッ!
 葉緑素(クロロフィル)・ビタミンK・食物繊維 たっぷりです。

●どくだみ茶●
 デトックス効果は最強!? 毒を抑える意味の「毒矯め どくため」に由来する
 利尿・便通促進。血管強化に優れています
【おすすめpoint】
 何気に ミネラル類が豊富!
 ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄分・亜鉛
 ちょっとクセありなお味なので、いつものお茶の合間にプラスしてミネラル補給にも

●そば茶●
 そば茶といえば「ルチン」=高い抗酸化力
 穀物では、そばだけに含まれる成分です
【おすすめpoint】
 ルチンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用を含みます
 また、毛細血管をしなやかに強化し、血管系疾患の予防にも期待されています
 末梢血流の改善・温補効果(そばは元々温性の食材なので、カラダを温めてくれます)

●菊芋茶●
 注目の作用・おすすめpointは
「食後血糖値の上昇を抑える」「腸内環境の改善」「コレステロール値の改善」

 そのヒミツは
 水溶性食物せんい の「イヌリン」!  イヌリンを多く含む菊芋には
 ●糖質の吸収速度を緩やかにする ●腸内の善玉菌のエサになり環境を改善する
  などが主な作用です

※ 食物アレルギーや花粉症等 体質によってアレルギー反応を起こす成分もありますので、よくお確かめの上、ご飲用ください。 

カラダの中から温かく!
一杯のお茶が元気を作ります