季節と身体のお話
7月は「湿」~体内と体外の水と冷え~
東洋医学で「湿」は「脾」(胃腸)と関連します。「脾」は身体の中央に位置するため、この臓腑の負担は、胃腸症状から始まり全身症状となりやすいです。
➡下痢・便秘・食欲不振・浮腫み・湿疹・身重・頭痛・めまい・耳鳴り・だるさ・強い疲労感。。。など
気温の上昇もさることながら、湿度が高まる事で体感温度は熱さを感じやすいために、冷飲・冷食またエアコンも使用し始めます。暑いのですが、「冷え」を体内に内在してしまうことや、外気温と屋内との気温差、汗をかけていないことは、自律神経に負担をかけてしまいます。
元々は、体内の熱を逃がすために、汗は排出されるのですが、職場など空調がきいている空間にいる時間のほうが多かったり、夏場はシャワーだけという方も多いです。逆もしかりで、体温の中枢は脳にありますが、(視床下部)睡眠不足や栄養の偏りやストレスで脳内が疲労していたりすると、視床下部は機能低下し、体温調節はうまくいきません。調子が良くない時に、暑いのか、寒いのか、分からない。。。という患者さんもいらっしゃいます この体温調節を担う「視床下部」は、自律神経やホルモン分分泌の中枢で、体内の状態と体外の状況を評価し、適切な神経反応を統合していく「視床」の下に位置します。つまり、色々な刺激を感じ、反応、行動、していくための大事な第一の中継所です。
脳神経は全てここの視床を通ります。その情報は直下の視床下部にももたらされ、受信された情報に対して体内の自律神経やホルモン分泌の適切な調整を行っています。これらは神経系の反応です。
高温多湿が年々酷くなってきています。
体温調節をきちんと働かせるため!!に(脳機能を維持するため)に、「脾胃」=胃腸の状態はとても大事です。
脳腸相関という言葉もあることから、腸内の環境は脳神経への影響も強く、また